座長から下駄を預けられた劇団員達が、
日曜日しか稽古に来られない冨樫の為にも、しっかり竜馬像を作り上げようと、稽古に余念がない。
竜馬の初恋の相手、千葉道場のおサナさんを演じる膝下、の代役のセドリック王子。
見守る一同。
膝下の演技に、竹野は大喜び。
ナニ目線なのか。
竹野はいいから、集中してつづけて。
敵役が強くなければ、主役の力も底が知れる。
さなちゃんの子供のころを演じる有村。
子供の頃と、大人になっての体型が違う?
熱が入る女性陣。
身を削ってるなあ。
他人事の三人。
自分たちは、農民でいいというが、それで、
どうやって竜馬をひからせるというのか?
農民やってみる。
三人の想像する農民。
ありゃあ、竜馬じゃねえか?
んだな。
んだ。
それだけか。
芋でもかじっか?
やっぱり、農民で竜馬と関わるのは難しい。
劇団の男性陣も、ヒトゴトでは澄まないことに気づき慌てる。
飛び込んでくるタイトウ。
「リョーマはん、逃げとくれやす!」
竜馬のお姉さんじゃなくて、寺田屋の女将?
かかってこんかい、新撰組!
察してすぐに新撰組になりきる女子。慌ててマネする男子。
でも、「寺田屋と池田屋とごっちゃになってる」
「女将さん、下がっていて下さい。」
誰?
「新撰組。沖田総司。」
きゃー!素敵!
竜馬の奥さん、おリョウの役じゃなかったの?
それはそれ。
うちの劇団に沖田総司ができるような役者はいないでしょ。
うわ、切られた-!
竜馬、覚悟!
ズコッ!羽交い締めにして、私と一緒にピストルで撃って!
沖田はん、一緒に・・・。
やめてー!
ズダーンと銃声。
天井を打ち抜いた竜馬。
びっくりしたじゃろ、と言っているらしい。
屋根から飛び降り、走り去る竜馬を見送る一同。
役をどんどん詰めていく女子たち。
町の人をやっているらしい男子。
勝海舟の台詞を言い出す高橋。
あれ?
早い者勝ち?
池上は、桂小五郎を選んだらしい。
西川は、どうする?
西川には、自分の役が引き立つ役をやって貰おうと、
交渉中。
早く決めないと、全員の引き立て役をやらされるよ。
配役が自動的に決まり出す。
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