笠は全部で5組、六地蔵様に足りなくて、
自分の手ぬぐいをかぶせてあげたことを伝えると、
オタネ「あーん、だったら洗えば良かっただー!」
ゴンベ「うーん、鼻の穴ねえから平気だべ」
オタネ「そうそう、ウチにもええ話があったんだ。
    樽の底に、たくあんのしっぽが挟まってタダ!」
ゴンベ「きっとお地蔵様のお恵みだ!」
オタネ「ありがたいねえ。二人で半分こして、コリコリ噛みながら寝ちまうべ」
ゴンベ「エエ大晦日だなあ」
オタネ「ウン」
ゴンベ「ええ、人生じゃった」
オタネ「うん」

吹雪の音。
それを聞いていたカー坊は、身をよじってお地蔵様の所に戻ります。
1905105